アメリカビザ申請|面接免除/Interview Waiver
- 行政書士佐藤智代法務事務所
- 11月29日
- 読了時間: 4分
2025年10月1日より、アメリカ非移民ビザの面接免除(Interview Waiver)制度が大きく改定されました。今回の記事ではこの件について詳細をご説明いたします
今回の制度により、これまで大使館での面接が不要だった14歳未満および79歳以上の申請者を含む、ほぼすべての非移民ビザ申請及び更新申請者に「対面面接」が必要となりました。
ただし、一定のカテゴリーのビザ申請は引き続き面接が免除されます。
1. 面接免除の対象となるカテゴリー
(1) 外交・公用関係のビザ保持者
A-1 / A-2
C-3(ただし、公務員の随行者・使用人などは除く)
G-1 / G-2 / G-3 / G-4
NATO-1~NATO-6
TECRO E-1(台北経済文化代表処)
(2) Bビザ(商用・観光ビザ)
以下の条件をすべて満たす場合、面接免除が可能:
前回ビザの有効期限から12か月以内に更新すること
前回ビザが発給時点で最大期間(10年)で発行されていること
前回ビザを取得した際に18歳以上であったこと
(3) H-2Aビザの「12か月以内の更新」
上記(2)と同様の条件
(4) 前回のビザ発給時に10本すべての指紋が採取されていること
(5) 前回発給されたビザが紛失・盗難・取り消しされていないこと
(6) 前回発給されたビザにClearance ReceivedまたはWaiver Grantedの記載がないこと
2.面接免除に必要な追加条件
上記のカテゴリーに該当しかつ以下の条件も必須となります。
自国または通常居住国で申請していること(外交・公用の一部を除く)
過去にビザ拒否歴がないこと *追加審査後許可の場合は例外
不適格事由(inadmissibility)がないこと ※犯罪歴・オーバーステイ等がある場合は免除不可
上記の面接免除条件を満たした場合、申請書類の提出は下記二つの方法があります。
①持参
②郵送
①持参を選択された場合
必要書類準備完了後、面接免除確認ページを印刷してください。
https://iw.ayobaspremium.jp/ にアクセスし、IWサービスに登録してください。
*UID番号は面接免除確認ページに記載されているバーコード下の数字または面接予約サイト画面の右上に表示されるお名前の横括弧内の数字です。
登録後、提出先情報がメールにて案内されますので、指定された提出先にパスポート含む書類一式をご提出ください。*直接大使館や総領事館に提出されないでください。
②郵送を選択された場合
必要書類準備後、面接免除確認ページを印刷してください。
https://iw.ayobaspremium.jp/ にアクセスし、IWサービスに登録してください。
*UID番号は面接免除確認ページに記載されているバーコード下の数字または面接予約サイト画面の右上に表示されるお名前の横括弧内の数字です。
面接免除サービス料金支払い完了後、申請者ごとに宛先記入済みのレターパックが約2~3日で郵送で届きます。 レターパックを受領後、必要書類を入れポストに投函又は郵便局窓口にご持参ください。
*申請書類を大使館や総領事館に直接郵送しないでください。
注意)上記面接免除後書類を提出されても、領事の判断により大使館での対面面接を求められる場合もありますのでご注意ください。
(まとめ)
今回の面接免除制度の改定は、新政権下で行われた数多くの方針転換や制度見直しの中でも、大きな変更のひとつです。新政権下におけるセキュリティ強化策の一環と考えられますが、これまで郵送で更新できていた 学生ビザ(F/M)、交換留学生(J)、ジャーナリストビザ(I) なども、原則として対面面接が必須となりました。
これまで面接不要であった14歳以下の子ども(乳幼児含む)の面接免除 も原則廃止となるため、大学留学に帯同する子供の F-2 / M-2 / J-2 Dependent ビザ 申請者も、那覇・大阪・東京・札幌の各領事館・大使館から遠方にお住まいの方にとっては、大きな負担になると予想されます。
従来のように「子どもだから面接免除だろう」「更新だから今回は面接はいらないだろう」といった認識は、今後は通用しません。
今回の制度改定により、家族でのビザ申請や更新申請の方は、ビザ申請準備を余裕をもってできるだけ早く準備を始めることが重要です。
特に学生ビザ申請では、夏休み・春休みといった繁忙期になると、面接予約が数か月先まで埋まることも珍しくありません。また、これまで郵送での更新手続きをされていたアメリカからの一時帰国期間中に更新申請されていた方など、これまで以上に 早めの準備と余裕をもった申請をお薦めします。





