ビザ免除プログラムを利用し米国に滞在できる期間は最長90日間です。
しかし、ビザ免除プログラムを利用してアメリカに入国はできても、決して上陸を保証するものではないということは前回でも書かせていただいた通りです。
その理由は、ビザの発給権限は、アメリカ国務省(U.S. Department of State)及び在外アメリカ領事館や大使館の所管としていて、入国後の上陸権限は、国土安全保障省(Department of Homeland Security)
およびその管轄下の移民局(U.S Citizenship and Immigration Services:USCIS)の所管となるため、入国時と上陸時に2つの行政機関が関与するからです。
そのため、ビザ免除プログラムを利用して入国を試みても、上陸時に入国不適格者と判断されると上陸ができないので注意が必要です。
ビザ免除プログラムを利用してアメリカに入国をされる方は下記の条件が必要となります。
1、往復の航空券を持っていること。(アメリカ滞在が90日以内であることを証明できるもの。帰国日が決まっているもの。他人に譲渡不可能なもの。)決して片道切符やオープンチケットで出発しないでください。
2、いかなる理由であっても延長はできません。ほかのビザへの変更も不可。アメリカに入国した後、隣国のカナダやメキシコへ一度出国しても、アメリカからの出国とはみなされません。
このプログラムのおかげで、アメリカ旅行はだいぶ気軽にできるようになりましたが、不法滞在や移民を最も疑われやすいので入国時に注意が必要です。