2021年11月24日4 分

アメリカビザ面接時にINA221(g)の書類をもらいました。|アメリカビザ申請

アメリカビザ面接当日に、ビザが無事に発給された方は、領事から「あなたのビザを許可します。」や「ビザは一週間ほどで届きます」などのコメントを頂きます。

しかし、このコメントは必ずしも日本語ではなく、英語でYour visa is approved, Your passport will be sent in a weekなどと言われることもあります。

マイク越しの領事の言葉がよく聞こえなかったのでビザが許可されたかどうかわかりませんでした。。

と言われる方もいらっしゃいますが、安心してください。

面接時に提出書類一式及びパスポートを預かられた状態で帰らされた場合は、ほぼビザが許可されたことを意味します。または、提出書類一式を返されパスポートのみ預かられた状態で帰らせられる場合も同様です。

あとは、DS-5535を求められない限りCEACのビザステータスは面接当日のAdministrative Processing から翌日ISSUEDに変更され、その後2営業日内にレターパックプラスで返却されます。

パスポートをビザセンターで受領することを選択された方は、メールにて受領可能日の連絡が入ります。つまり、ビザが許可された方は、面接当日からビザ受領迄約1週間ほどになります。

残念ながらビザ面接時に却下となった方はINA214(b)やINA212(a)2~などの条文が記載または却下根拠条文にチェックが入った書類が渡されます。書類一式やパスポートも面接当日に返却され、CEACも面接後ただちにREFUSEDに変更されます。

しかし、書類一式やパスポートを預かられた状態でINA221(g)と書かれた書類を渡され帰らせられた場合は、どうでしょうか。

この書類には、「本日あなたのビザ発給に際し、最終判断を下すことが出ませんでした。あなたのビザ申請はINA221(g)に基づきいったん却下されます」と書かれています。

「却下された!」と驚かれないでください。

この場合は、ビザ発給に際し追加審査を意味することが多いためです。

過去に犯罪歴がある方や入国拒否歴、ビザ申請却下歴がある方がもらわれることが多いです。

領事から渡された221(g)の書類に追加提出書類が書かれていない限り、あとは待つのみです。

なお、追加で書類の提出を求められた場合は速やかに提出してください。提出されないかぎり審査は進みません。1年以内に提出されないとビザ申請は取り下げられます。

書類一式とパスポートを預かられた状態で221(g)を渡された場合、CEACのステータスは、面接当日に却下された方同様に面接当日にREFUSEDとなります。

昨年までは、221(g)を渡された方もAdministrative Processing と表示されていたのですが、今年から一律REFUSEDの表記に変更されました。

CEACのステータス内には日付が二つ記載されており、面接日又は面接日前日の日付が上段、下段には面接日が記載されています。

下段の日付は、面接日以降審査が進むたびにアップデートされます。

また、REFUSEDの表記には二種類ありREFUSEDと表記された下の説明書きが面接当日には長文でその後アップデートされた際には説明書きが若干短文にかわりREFUSEDのまま推移します。

其の後REFUSEDからAdministrative Processing に変更された場合は、ビザ許可の可能性が高くなり、あとはそのままISSUEDになるのかやはりREFUSEDになるのかを待つことになります。

弊所でお手伝いさせていただいた方でCEACがREFUSEDからAdministrative Processing に変更された方は、その後2日から1週間でISSUEDに変更される方がほとんどですが、REFUSEDからAdministrative Processing に変更されるまでの期間は1週間から2か月、4か月と大きく異なります。

REFUSEDのままアメリカ大使 館からパスポートが発送されたことがわかると、残念ながらビザは追加審査を経てやはり許可されなかったことを意味します。

パスポートが発送されたかどうかはこちらから確認してください(アメリカ大使館パスポート追跡)

なお、CEACがREFUSED→Administrative Processing →ISSUEDに変更になりビザが無事に許可されたことが確実となっても、ビザの有効期間については、到着するまで分かりません。

Bビザであれば、通常10年の有効期間が221(g)を経た場合5年又は1年の場合もあります。

限定ビザが発給される方の多くは、CIMT歴有の方や特定の国籍の方となりますが、5年間または1年間に入国自由のM(マルチプルエントリー)なのか、またはビザ有効期間内に1回のみのS(シングルエントリー)なのかもビザが到着までわかりません。

また、ビザ面接時に221(g)を受領された方は、今後ESTA申請やビザの更新時に必ず221(g)を受領されたことの申告が必要になります。過去にビザ申請が却下されたことがあるか?の質問にYESと回答する必要があります。

JやM,Fビザ申請時に追加書類を求められ221(g)を受領された方のESTA申請の際は、多くの場合、その旨を申告されても認証されることが多いようですが、申告せずにESTAが認証されても入国時に入国拒否を受ける可能性がありますので、くれぐれもご注意ください。

#アメリカビザ